とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

また泣けちゃう

DVD返しにいったら、100円の日だったので、またつい借りてしまった。
これ、前からずーっと見たかった映画。評判通り、良かったです。
以下ネタバレあり。



ほんとうに12年かけて撮ってるのがすごい。まるで「北の国から」状態ですが、それよりもっとすごい。

最初から最後までいろんなことがあって、途中ちょっと疲れそうになるけど、男の子が家を出るシーンでは(ほんとに何げないんだけど)母親とのやりとりでじわじわきて、一人になってぴんとした背筋を見せて車を運転してる姿で声を上げて泣いてしまったよ(T∇T)
ただ、そこで終わらないところがこの映画のいいところで、ラストも微笑ましく。

まぁ日本とはかなり家族に対する考え方が違うなとも思うけど、でも良かった。可愛い坊やが、ちょっと不細工なニキビ面のティーンになり、最後はなんやすっきり大人の男の顔になってました。ほんとに一人の人が演じているので、めちゃ胸にせまってくる感じ、本当の家族みたい。こんなに子供って、特に男の子って変わるんだな(確かにそれは虎男を見ていても思う)。心配するけどちゃんと育ってくれるんやな〜とも思いました。許し、許され、見せて、待って、しないとだめなんやろね。あと、時々ででくる登場人物がえらい老けてたりその逆でびっくりしたり(笑)

お父さん(イーサン・ホーク、いい味出してます)と子供達の会話が一番面白いね。もうひとつ言うと、お母さんは男見る目に若干問題アリ…w。主人公メイソンは暗くて内向的でうじうじしてるんだけど、自分のキャリアを磨いた母の姿を見ながら、わからんわからんいいながら、結局自分の道を見つけるところがイイ。

みんなどうして一瞬を逃がすなと言うのだろう、一瞬が私達を逃がさない筈だ、ってくだり好きだった。時間は続いているんだ。

なんかいろいろ思うことがあるながーい映画でした、165分もあるので映画館よりソファで家族と喋りながら見るのに向いてるかも、ね。

追:メイキングに入ってた短いインタビューを見た。母親役のパトリシア・アークエットが「毎年集まるたびにほんとの家族みたいになっていった」「一生撮ってほしかった、誰にも見せないけど」って言ってた。いい顔してました。